汗をかくことでどんな効果が生まれるの? よい汗と悪い汗の違いも

「汗をかくことでどんな効果が生まれるの?」「よい汗、悪い汗の違いは?」など、汗に関する疑問はたくさんあります。運動で汗をかくと新陳代謝が上がり、ダイエットや美容・健康に良い効果をもたらすのは本当です。しかし、なぜ汗をかくことが良いことなのか、そのメカニズムについて知らない方は多いでしょう。

そこで、本記事では、汗のメカニズムやよい汗と悪い汗の違いなどについて解説します。

  1. 人はなぜ汗をかくのか、メカニズムを解説!
  2. 運動で汗をかくことの効果、メリットは?
  3. よい汗、悪い汗の違いとは?
  4. 汗に関してよくある質問

この記事を読むことで、人が汗をかくことのメリットなどが分かります。気になっている方はぜひ参考にしてください。

1.人はなぜ汗をかくのか、メカニズムを解説!

まずは、なぜ人は汗をかくのか、そのメカニズムを理解しておきましょう。

1-1.効率的に熱を下げるための汗

人が汗をかく理由は、体内にたまった熱を効率的に下げるためです。汗をかく機能が体に備わったのは、サルから人に進化する過程だと言われています。地球環境のサバンナ化によって、森から草原に出てきた人の祖先は、食べ物を確保するために長時間、広い大地を歩いたり、走りまわったりしていました。運動量が増えると体温がどんどん上昇しますが、あまりに熱くなると体の組織がもたなくなってしまいます。そのため、ほかの動物よりも効率的に熱を下げる汗の機能が備わったのです。

1-2.体温調整に必要不可欠な機能

汗をかくことは、体温調節を行うための大切な機能です。人の体温は37℃付近がちょうど良いとされていますが、運動したり気温が高くなったりすると体温が上昇します。体温が上昇するとエクリン汗腺から汗が吹き出しますが、この汗が蒸発することで体幹温度が下がり体を冷やしているのです。人の機能は、どうすれば体温を37℃付近に持っていくことができるのか、自動的に調整できるようになっています。体温調節ができなくなると、疲労・熱中症・腎障害などにつながる危険があるので注意しなければなりません。

1-3.汗を作っているのはエクリン汗腺とアポクリン汗腺

汗は、エクリン汗腺とアポクリン汗腺の2つの汗腺で作られています。エクリン汗腺は毛のない部分の皮膚に、アポクリン汗腺は毛包の上部にある汗腺です。体温調節やストレスを感じたときには精神的発汗が起きたり、刺激物を食べたときにはエクリン汗腺から汗が吹き出します。基本的に、体の体温調節を行う中枢は脳の視床下部にあり、全身の温度需要器から情報を収集してはそのときの状況に適した体温に調節する仕組みです。設定した基準温度と実際の脳内の温度が違う場合、熱を放散させる温ニューロンと熱を生み出す冷ニューロンが、汗腺や血管などを動かすための神経信号を作ります。その信号によって、汗腺が働き汗をかくことで体温調節を行っているのです。

1-4.温熱性発汗・精神性発汗・味覚性発汗の3種類

汗の種類には、温熱性発汗・精神性発汗・味覚性発汗の3種類があります。それぞれの特徴は以下のとおりです。

  • 温熱性発汗:気温の上昇や運動で体温が上がったときに体温調節を図るための汗
  • 精神性発汗:緊張・不安・焦り・痛みなど精神活動によってストレスを受けたときに見られる汗。足の裏や手のひらに現れることが多い
  • 味覚性発汗:辛いものや刺激物を食べたときに、顔や頭に吹き出す汗

2.運動で汗をかくことの効果、メリットは?

運動で汗をかくと、どのような効果やメリットが生まれるのでしょうか。

2-1.炎症を悪化させる細胞をブロックする

運動でかいた汗は、体内の炎症を悪化させる細胞をブロックする働きがあります。代謝と循環器系の健康に最も悪いと言われているのが炎症で、体内の炎症が悪化するほど病気になりやすく、免疫力が下がってしまうでしょう。けれども、汗をかけば心拍数が上昇し、運動中の筋肉への血流が増え、筋収縮の強さが高まるのです。その結果、ダメージを受けたたんぱく質を修復して新しいたんぱく質の生成を促す熱ショックたんぱく質が増加します。熱ショックたんぱく質は、ほかのたんぱく質を損傷から守る特別なものです。体内の炎症を悪化させる細胞がブロックできます。

2-2.筋力が強化され、筋けいれん防止につながる

運動で汗をかくことで筋力が強化し、筋けいれんを防ぐことができます。一般的に、99%の水と1%の塩分・カリウム・糖質でできているのが汗です。しかし、塩分が不足すると筋力が低下し、疲労がたまりやすくなってはパフォーマンスが上がらなくなります。頻繁に汗をかけばかくほど、塩分を保持する体になりやすく、塩分が毛穴から出て行きづらくなると言われているのです。つまり、汗をかくことは体が塩分を保持しやすくなり、筋けいれんの防止につながります。

2-3.リカバリーが早くなり、肝臓の健康を保つ

アメリカのマサチューセッツ工科大学の生物化学部長によると、汗が出るほど血流が増え、代謝がアップすることが分かりました。運動で汗をかくことは基礎代謝の向上につながり、疲れにくく、リカバリーが早い体質にしてくれるのです。運動後は筋肉痛が生じますが、汗をかくと筋損傷の副産物が筋肉が出ていくようになり、筋肉痛がやわらぎます。また、定期的な運動で汗をかくことで、アルコールによるダメージから肝臓を守ることができるのです。1回の運動だけでは汗腺から出る老廃物は少ないのですが、継続することで十分に老廃物が排出でき、肝臓の健康が維持できます。

2-4.集中力がアップする

集中力がアップするのも、運動でかく汗の効果です。運動した後は、体だけでなく頭も自然とスッキリしているのではないでしょうか。運動でかいた汗は達成感を覚える要素となり、自分に自信をつけることができます。周囲を気にせずにワークアウトに没頭することで、全力で打ち込めるようになるのです。だからこそ、忙しい人ほど集中力を高めるために、運動で汗をかくべきでしょう。いい汗をかく運動習慣を取り入れることで、パフォーマンスが向上します。

2-5.汗をかくことで美容効果も

汗をかくと毛穴が開き、古い角質や老廃物が排出されるようになります。体内にある老廃物がなくなれば、自然とデトックス効果が高まり、自然とキレイになるのです。効果が実感できるまで継続する必要はありますが、毛穴が引き締まったり、黒ずみがなくなったり、引き締まった体になったりと美容効果が現れるようになるでしょう。アルコール・コレステロールなど、体内の有害物質を外へ排出するために、運動で汗をかく習慣をつけてください。

3.よい汗、悪い汗の違いとは?

人がかく汗には、よい汗と悪い汗があります。ここでは、それぞれの特徴や違いについて解説しましょう。

3-1.塩分濃度が高い汗は悪い汗

汗の量と塩分濃度は比例していると言われています。大量にかいた汗は塩分濃度が高く、ベタベタしているものです。これがまさに悪い汗となります。まず、汗は2段階の工程を経て作られていることをご存じでしょうか? 血液から前駆汗が作られると、曲導管でナトリウムイオンが再吸収されて薄められた後に汗となって蒸発する仕組みです。そのため、最初に作られる前駆汗は塩分濃度が高く、そのまま体外に汗となって排出されると塩分を失うので、体内の塩分を保持するために再吸収します。しかし、悪い汗は再吸収できないほど前駆汗の量が多くなってしまうのです。その結果、塩分濃度が高くなりべたついたり、嫌な感じになったりします。

3-2.よい汗は出始めるタイミングが早い

体によい汗は、出始めるタイミングが早く、塩分が希釈されているのでサラサラしています。悪い汗は塩分の九州が弱くなるため、分泌機能が低くなりがちです。けれども、よい汗は汗の分泌機能が高まり、塩分濃度が低く、体温の上昇も少ない傾向があります。心拍数の増加も自然と軽減できるのです。分かりやすい例としては、べたつく汗が悪い汗、サラサラした汗がよい汗と覚えておくといいでしょう。

3-3.汗は少しずつかくのが理想的

緊張でいっぱいになると、急に手のひらや額から汗が吹き出てくるでしょう。この汗は精神性発汗で悪い汗となります。また、普段運動をしない人が過激な運動をすることで大量の汗をかくのもNGです。大量の汗は体内の塩分を急に失うことになるため、目がクラクラしたり、疲れがたまったりとデメリットのほうが大きくなってしまいます。デメリットを少なくするためには、汗は少しずつかくことが大切なポイントです。普段から運動習慣がある人はよい汗が出やすく、健康的な体づくりが期待できるでしょう。

3-4.自分の体力に合った運動から始める

運動による汗でメリットを得たい方は、まず自分の体力に合った運動から始めてください。急にジョギングを始めたり、無理な運動量をこなしたりするのはNGです。少しずつ体力を増やし、よい汗をかく習慣をつけることが重要となります。階段を使う・いつもより歩くなど日ごろから意識して運動することもできますが、おすすめはボクシングです。最近は、健康目的で始める人が多く、健康メニューを用意しているボクシングジムも増えてきました。少しずつ運動量を増やすことができるので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

4.汗に関してよくある質問

汗に関する質問を5つピックアップしてみました。

Q.ネガ汗・ポジ汗とは?
A.嫌な汗(ネガティブ)のことをネガ汗、よい汗(ポジティブ)のことをポジ汗と呼んでいます。ネガ汗の代表的な例としては、職場や人間関係のトラブルでかくストレス汗です。ほとんどの人が仕事での緊張とストレスを感じる際にネガ汗をかいている傾向があります。仕事中に自分の汗やにおいが気になるのも、ストレスが原因になっていることもあるのです。だからこそ、運動でストレス発散となるポジ汗をかくことが重要となります。

Q.汗をかくと皮膚が保湿できるのは本当?
A.事実です。汗由来の皮膚表面にある油分は、シャワーを浴びた後でも感想から皮膚を守ってくれると言われています。汗から保湿効果を得るためには、顔のベタつきを感じたときだけ洗顔することです。皮脂がありすぎるのも皮膚に悪い影響をおよぼすため、自然なバランスを保つために洗顔でべたつく汗と皮脂を取り除きましょう。

Q.気軽に始められる汗かき運動は?
A.下半身に集中するエクササイズがおすすめです。スクワットやもも上げ、つま先立ちなど、家事の合間やちょっとしたすき間時間でも始めることができます。下半身のエクササイズを行うことで、より効率よく全身の代謝アップにつながるのです。運動が苦手という方は、まず自分が気軽にできることから初めてみてはいかがでしょうか。また、湯船につかってしっかり汗をかくことで、疲れとむくみがとれるのでスッキリします。

Q.汗が蒸発しやすくなる対策は?
A.汗がで始めたときに、皮膚が乾燥している部分にも伸ばすようにして拭き取ることです。運動で汗をかくとタオルでゴシゴシと拭き取る方がいますが、皮膚や汗腺が傷つく恐れがあるので注意してください。大量の汗が続いたときには、汗の出る穴がふさがっている状態なので、汗と塩分をしっかり拭き取り、皮膚を乾燥させることが大切です。汗が蒸発しやすいように、衣服は吸汗透湿性の素材を選ぶといいでしょう。

Q.ボクシングジム選びのポイントは?
A.自分に合った雰囲気か、トレーナーが丁寧に教えてくれるか、まずは1日体験プログラムを利用してください。実際に体験することで、ホームページ等では分からないボクシングジムの雰囲気を確かめることができます。自分にとって始められやすい環境か確認することが大切です。東京・池袋にあるボクシングジムのシャンピオンヌでは、ダイエット・健康メニューをご用意しています。ぜひ1度、体験プログラムをご利用ください。

まとめ

人は汗をかくことで清々しい気持ちになったり、新陳代謝が上がり健康的になったりする効果があります。ただし、大量に汗をかいていいとは限りません。大量に汗をかいてしまうと、一度に体内の水分を失ってしまい脱水症状を引き起こす恐れがあるからです。急に大量の汗をかくのではなく、少しずつかくことが良いとされています。よい汗と悪い汗の特徴を知り、運動でよい汗をかいて健康的な体になりましょう。